2011年2月8日火曜日

展覧会初日と猫エッセイの内職作業

この前の日曜日は一応展覧会「旅、ときどき猫」の初日でした。
土曜日の夕方から写真の設置を始め、試行錯誤を繰り返してようやく何とか形になったのが
日曜日の午後1時ごろ。
展覧会は3時からだったので、なんとか間に合いました。
ただ、一点ぜんぜん間に合ってないものが。
それは猫エッセイ!

CUATRO GATOSのメンバーのうち二人は一応文筆業を
やっているわけなので、展覧会とかいっても下手な写真だけというのも申し訳ないし、
何か文章を書いてみようということになったのが3週間ほど前。

書いてみると意外と楽しく筆がのってしまい、結構な分量に。
タイトルはそれぞれ、「二匹の猫」と「僕が初めて飼ったネコ、ピクシー」です。
さて、書いたまではいいんだけど
これをどうやって形にしようかとうーんと迷いました。

そうこうするうちにデザイナーの友人二人が
それぞれ冊子をデザインしてもいいよ!と言ってくれました。
そして、こうやって綴じれば本みたいになるよ、ということまで指導してくれて
そうして冊子作りがはじまったのです。

それは信じられない小部数なわけなので、もちろん手作り。




こんな風景です。
なぜ展覧会で糸と針が???と思う方いると思います。
それは冊子の背の部分を糸でとじる、和とじで作っているから。
一冊作るまでに結構長い時間がかかります。
というわけで展覧会初日は現場でデザイナーのみおちゃんも
いれて四人でせっせせっせと作業。
面付けして、両面コピーして、追って、重ねて、まとめて穴をあけ、糸を通します。
数時間作業してできあがったのはそれぞれ17冊。
こりまくったことに表紙の色や紙はぞれぞれ違ってるのでかなりカラフル。

カメラマンやデザイナーの友人たち、近所の人がそれぞれ
購入してくれて今残っているのはたぶん14冊くらいかな。
たぶん増刷は困難だと思われます。
もし、どうしても読みたい!と言う人がいたら(そんな奇特な人いないか)
ぜひお早めに。


2011年2月4日金曜日

旅、ときどき猫。-小さな写真展-

旅、ときどき猫。をテーマに、小さな写真展を行います。

場所:渋谷区恵比寿1-7-6 1階 「Platform」 
恵比寿駅西口から徒歩1分。
黄色いテントが目印です。

日時:2/6  15時~17時
        2/8  14時~17時
        2/12 15時~17時
        2/13 15時~17時
        2/15 14時~17時
        2/22 14時~17時
        2/26 15時~17時

2坪しかないスペースでの、ゆるーい展示です。
旅先で撮りためたネコの写真、ポストカード、
オリジナルネコエッセイ2冊を用意しています。

オープニングパーティーはやりません。

もし恵比寿を訪ねる機会があれば、ちょっとのぞいてみてください。

展覧会の連絡先はこちら⇒ tabineko4@gmail.com

by Catro Gatos

2011年2月3日木曜日

イギリス、サーク島のミステリー

イギリスとフランスの間に不思議な島がある。
名前はサーク島。
イギリスやフラン人でさえ、その存在は知らない人も多い。

そこは、ヨーロッパ最後の封建主義国といわれるところで、
いちおうはイギリス領なのだけれど、
領主がいて、独自の法律が合って、選挙も行われないという
なんとも”封建的”な政治体系をなんと2年前まで保持していた。

車が禁止されているので、基本的な交通は馬車と自転車。
街灯も禁止なので、夜は真っ暗。
そんな話を聞いて「いってみたい!」ということになり
2010年夏にいってきた。
そんな物好きな日本人はあまりいないだろう。

いってみるとサークは、言葉ではいえないなんとも不思議な雰囲気。
もくもくした原始的な森に島全体が覆われていて、
その荒々しさが映画のジュラシックパークみたいだ。
自然は荒々しいものの、生活はけっこうノンビリ。
住民はみなこぎれいなイギリス風の家に住んでいて、
よく手入れされた花咲くイングリッシュガーデンが。
そこで、みんな大きなポットからたっぷりの紅茶をカップに注いで飲んでいる。
あちこちに馬や犬、あひるなんかが歩き回っている。





3日間の短い滞在だけれど、自転車さえあれば、
小さい島なので隅から隅まで走り回れる。
ときどき、馬車が追い抜いていくぐらいでほかにすれ違うひともあまりいない。
でたらめに走っても、そのうちどこか知ってるようなところに出る。

サークは、ちょっと大きな島と小さ目の島にわかれていて、
細い橋のようにも見える道路でつながれている。
小さい島のほうは特に人が少ないので、
本当に静かで、太古の昔に返ったみたいな場所だ。

その橋のたもとに、ちらっと猫の姿が見えた。
「猫がいるよ~」
呼ばれるように草むらをわけいっていくと、いたいた。
大きなトラ猫。










































彼は草むらでくつろぎつつ、足元に広がる崖からたまに海を見ているよう。
私たちが彼のくつろぎスポットに近づいていくと、
なんとなく喜んでいるようで、近くのベンチに座ると、
ポンとひざにのってくつろぐ、くつろく。
不思議なのは、この辺にはぜんぜん家がないので、
この猫はどこから来たのかがわからない。

「お前はどこから来たの?」
とたずねてみるが、もちろんにゃんこは知らん振り。

しばらくにゃんこと遊んで、今度は小さい島を探索。
そして数時間後同じ場所を通ると、やっぱりトラ猫はそこにいた。
同じように飄々と草むらでくつろいでいる。
「ご飯、食べたの?」ときいても、もちろんしらんぷり。
特におなかが空いているようにも見えない。
しばらく遊んで、私たちは宿に戻った。

















「あの、トラ猫どうしてるのかな~、やっぱりあそこにいると思う?」
翌日、なんとなく気になったのでまたこのにゃんこスポットに寄ってみた。
すると、やっぱり昨日とまったく同じ体勢に草むらでノンビリしている。
どうも、この猫はいつもここにいるようだ。






















それにしても、どこで何を食べているのか。
本当に不思議だ。
私が近づいていくと、少しだけ喜んだそぶりをしたが、
いつもどおり草むらの昼ねにもどっていった。

いまごろサークも冬だと思うけど、どこでくつろいでいるのかな。

2011年2月1日火曜日

白い村フリヒリアナでのんびり暮らすノラ

かつて「スペインの美しい村」で一番に選ばれたこともある、
スペイン・アンダルシアのフリヒリアナ。

村はまさに全面が白い壁で、色とりどりの花々が映える。
ゆったりとした時間が流れ、自然と心が和む。




































車も通れないような細い道が入り組む、村の中。
適当に進んでいたら、行き止まりにあたった。
そこで、初めてこの町の猫に出会った。




















黄色の花が咲く小道で、こちらを見つめる一匹の猫。
目があったと思ったら、古びた鉄柵の奥に歩み去った。
まるで、秘密の場所に誘われているようだった。















高台にある村の階段を上に上に登っていくと、
一気に視界が開ける場所に着いた。

5月の爽やかな風が心地良い。
白い村を眼下に真っ青な海へ連なる風景を楽しんでいたら、
今度は別の猫がゆっくりと坂道をあがってきた。





















その猫は、僕らの目の前を横切って壁に飛び乗ると、
それからしばらく、ひとり悠然と街を見下ろしていた。

町の人に可愛がられているのか、全く人を恐れる気配がなく、
近づいて手を伸ばすと頭を擦りつけてきた。























この町の陽気で素朴な人たちと同じように、人懐こい猫だった。

2011年1月31日月曜日

スペイン、アンダルシアの青い目の猫

スペイン、アンダルシアを車で旅をしたときのこと。
そこに広がる白い村目指し、セビリヤから国道をゆっくり走る。
太陽が燦燦と降り注ぐ、五月の日。

お目あての白い村に行く途中、街道沿いのなんでもないレストランに立ち寄った。
数席だけの小さな店で、客はほかに誰もいない。
ツナサラダとサンドイッチをオーダーした。
眠そうな店員に、外のテラスで食べていいかを聞くと、
「もちろん」とにこっと笑った。

ご飯を待っていると、ふと一匹の猫が現れた。
いや、一匹かと思ったら二匹だった。
青い目をした、まだ子どもの猫である。
二匹は、にゃーにゃーといいながら、私たちに頭をこすりつけてきた。
見た目は違うけど、しぐさがそっくり。
どうも兄弟らしい。

二匹がじっと見つめている。
何でもないレストランにこんな二匹がいたなんて。
なんとも嬉しい旅の始まりだった。